ヨミコミ!

漫画のレビューしてます。青年漫画、BLが中心。成年漫画やアニメ感想なども。

2018年 冬アニメ 感想

2018年 冬スタートのアニメ 初回視聴後の感想です。随時追加していきます。(1.28追加)
全部は観ていないのであしからず。

宇宙よりも遠い場所
テンポが良い! 女子高生が南極へ行く話…なのか、行くまでのわちゃわちゃを描くのか?
一話の時点ですでにドラマとしてきっちり仕上げてきている辺り、今後に期待できそうです。

スロウスタート
キャラクターの動きがゆらゆらしてて不安になる。主人公への行動が、軽くイジメに見えたんだけど…。
いらないストラップを押し付けたり、名前を呼ばなかったり…。もしかして不穏な展開になるの?
エンディングの後で、衝撃の事実が発覚して驚き。観ている間は寝そうになってたけど、とりあえず三話くらいまで観て今後を決めよう…。

ゆるキャン△
自然を扱ったものって、背景のキレイさが重要なんですが、この作品はバッチリ! 題名の通り、ゆるい感じが好み。

ポプテピピック
これがアニメ化とは…。と思って観たら予想を遥かに上回っていた。
でも、こういうのたまらなく好きです。いっぱいちゅき♡

伊藤潤二「コレクション」
舐めてんの? 喧嘩売ってんの? 伊藤潤二の作品をアニメ化でしょ? 
何でこんな出来になったんだ~! 製作陣は伊藤潤二の作品をちゃんと読んでるのか?
とにかく、悲しくなりました。こんな出来のアニメを作るくらいなら、アニメ化しなければよかったのに。

刻刻
期待していたよりはフツーの作りでした。もっと尖ってても良かった。メリハリがないような…。
それにしても、佐河のキャラデザ何とかならんかったんか(笑)。ラスボス感出まくり。

からかい上手の高木さん
原作そのままの構成ですが、キャラクターめっちゃ動く&高木さんの声がカワイイ!!
ほぼ教室で座っているだけの話なんですが、キャラの表情や仕草をものすごく細かく動かしています。見ごたえアリ。

りゅうおうのおしごと!
9歳女児に夢見すぎじゃない?(笑)
Aパートの、女児と姉弟子の攻防から既に観るのがキツかった。これからもこう言うノリだと言うなら、観ないです。

恋は雨上がりのように
原作を読んでいるのに熱中して観てしまう…。
背景がキレイ! 色が! 光が!
原作でも光の描写がキレイなので、うまくアニメ化しているなーと。
あと、店長の声はもう平田さんにしか脳内再生されなくなった(笑)。


DEVILMAN crybabyは個別で記事を書く予定です!

雪と松 1~2巻 高橋秀武 レビュー





冷てえ目だな…心だけまだ死んじまってるのかね

雪 降り積もる中、脇差を手に、瀕死の状態で倒れていた美青年。そんな彼の命を拾った医者の松庵。
互いの名も知らぬまま、結ばれていく二人だが…?


BL漫画のレビューです。

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奴隷調教合宿 田亀源五郎 レビュー



注※ この作品はR18指定なので閲覧には注意してください。

当ブログでは初・ゲイ向け漫画のレビューです。
続きからどうぞ。

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茄子 黒田硫黄 全3巻 レビュー 男と女のはてしない距離








新年だから…てわけでもないですが、黒田硫黄『茄子』全3巻のレビューです。
新装版も出ているみたいですが、私が持っている方のリンクを貼っておきますね。

『茄子』は(一応)短編集です。どの話もどこかに茄子が出てくる。野菜のナスですよ。
1巻収録の『アンダルシアの夏』、3巻収録の『スーツケースの渡り鳥』はアニメ化されたので、知っている方も多いと思います。

色んな読み方ができる最高に面白い漫画なのですが、当ブログでは「男と女」という視点で茄子を読んでいきたいと思います。というのも、ほとんどの話に「男と女」が登場し、その距離感が千差万別で実にオモシロくて興味深い。


■「センセイ」と「眠る女性」 
1巻、第1話から登場する「センセイ」(本名:高間)は田舎で茄子を育てながら生活する中年男性。3話の台詞が本当ならば50代。どうやらインテリらしいんですが、作中では田舎の変わったオッサンと言う感じで描かれています。3話でベンツに乗って高間の家に訪れる女性。高間とは親密な間柄という雰囲気ですが、面白いのはこの女性、家に来て早々に22時間も爆睡するのです。朝から女性のために仕込んだ料理を一人で食べながら、ひたすら眠り続ける彼女の寝顔を眺める高間。女性が起きるまでいつものように一人で読書をしたり食事をする高間の気の抜けたような、間の抜けた時間がしばらく描かれます。眼鏡の奥の目を描かないことで、高間がどういう風に女性を眺めているのか、どんな目をしているのかが分からない。
眠る時に一緒に手をつなぐほかは、ほとんど話すこともない二人。ですが、女性の台詞の中で、この二人は長いことこういう時間を過ごしてきたんだと分かります。かなり濃密な、二人にしか分からない関係なのね…と、読者は思うことでしょう。最初は。

ですが、最後の一コマで認識が覆ります。
高間の家から去る女性の台詞。
「わざわざ会いに来てんのに……ほんと失敬よね」(p.74)

そうです。女性はただ寝に来ているわけではないのですね。なのに、高間はこんな事も言うわけです。
「はじめて会ったときから君のファン……ずっと」(p.74)

『ファン』という耳ざわりの良い言葉の裏にある距離を、女性は感じ取ったのでしょう。

高間が女性に対して本音を吐露する場面が一か所だけあります。
「毎晩一緒なら 毎晩眠れるかしら」と言った女性が眠った後、ひとり布団を抜け出しながら「ありえないね」と言う高間。(p.70,71)
その後一人でベンツの座席に座り、星空を眺めるのです。「ありえない」という台詞も、女性に対して言っているのではなく、あくまで独り言。おそらく、高間にとってはこの関係が心地良く、変えたくはないのかもしれません。女性がどう思っていようと。

7話では、高間が旧友に会うため東京にやって来ます。ここは女性が住んでいるらしく、電話を入れる高間。が、女性は名古屋に出張していて結局会うことは叶わず。
「バカ」と言われ、「やれやれ」とベッドに潜り込む高間(p.167)。本当にバカですね~(笑)。旧友にも「人嫌い」と指摘されている通り、高間のズレっぷりが顕著に分かるエピソードです。

3巻収録の19話でも、二人のやり取りはスレ違いまくり。
「あのベンツ ブァリブァリ稼ぐおばちゃんの」(p.61)を聞いてしまった女性が溜め息を吐く場面なんてもう、「高間はアホか?」と読者も溜め息を漏らすことでしょう。

「無神経じゃない男なんていないじゃない?」(3巻 p.59)
「俺らは そやってスレ違うんだ 死ぬまで」(1巻 p.73)


■「国重」と「有野」
1巻8話で登場するふたり。高校を卒業し、一度は就職するものの離脱。モラトリアム期間を過ごしている若者です。
1巻ではウサギを抱えている有野に遭遇し、キャッチボールをする約束をして別れる国重。当日、早起きしてお弁当を作り、二人で河原へやって来ます。余談ですが、買い物→弁当作りの一連のシーンが良いですね。この話の白眉は、弁当を食べながら交わす会話ではないでしょうか。
「私さあ レンアイとかケッコンとかコドモうむとか なんかそーゆうことぜんぶしないで生きていこうと思う」
「そうなんだ でもわかるよな気もする (中略) 人並みのことってできないといけないのかなあ」(p.195)

この場面で国重が言う「レンアイ、ケッコン、コドモうむ」の言葉がカタカナであると言う部分に注目。「文学」と「ブンガク」のように、漢字とカタカナでは受けとり方の印象が変わってきます。おそらく国重は、上で上げた3つの事柄をあえて滑稽な言い方で表現し、彼女にとっては形骸化している、と言う意思表明をしているのではないか。そして、それを受け止めるのが「有野」(男)である。この場面で二人の「男」と「女」の性別は消失します。
ただ、8話のラストで有野が「働かないで生きていけないかなー」と言うのには「無理じゃん?」とにこやかに切り捨てているのが面白かったです。「仕事」は「シゴト」にはならないわけで、その辺りは国重も良く理解しているという1コマ。

それを証明するかのように、2巻14話の再登場シーンでは国重は就職し、一人暮らしを始めます。この話のメインは、インドへ旅立つと言う有野の「手向け」に、未クリアのゲームをクリアまでプレイしよう、と言うイベント。
その序盤で国重は有野に「あるもの」を買いに行かせるのです(p.141~142)。ここで上記で述べた「性別の消失」がまた描かれている。性別を感じさせつつもそれをケムに巻くかのようなシーンは、読み手に新鮮な驚きを与えてくれます。
国重と有野は性別を感じさせない友人関係を築き、ボールやゲームと言ったツールを共有したコミュニケーションを繰り返します。

ゲームクリアからのテキパキとした別れのシーンも良いですね。


「焼き茄子にビール」
1巻収録・15話『焼き茄子にビール』は新婚夫婦のある深夜のお話。「腹へった」と訴える妻のために夫が腹を満たすプランを考える。しかし行く手を阻むさまざまな障害が……。
短編なのに話の8割が空想&妄想と言う変わった構成の中浮かび上がるのは、セックスをしても「結婚」(ケッコンに非ず)してもお互いを完璧には理解できない男と女。
隣に夫が寝ているのに「世界中にたった一人でいるみたい」と嘆く妻(p.149)。
「一人で待ってて朝まで帰ってこなかったら あたしよその男にヤラレにいくね」(p.160)
…この台詞だけ聞くとメンドクサイ女かと思われますが(妻自身も自覚的な描写アリ)、突拍子もない空想の後には「電話をちょうだいよ」とあくまでリアリズムにのっとった返答をするのです(p.168)。
p.169~170のやり取りも、案外と妻は直截的で即物的。センチメンタルな夫の言葉に「そうなんだ」と言いながら服からブラジャーを抜く一コマが冴えています。
空想&妄想とリアリズムを兼ね備えた妻の前で、夫はあたふたとするばかり。空想の中でも然り。
ただ妻は「世界中にたった二人でいる気持ちなら我慢できる」のです(p.160)。
オープニングとエンディングが「目を開ける」「寝る」と言う『対になっている』事により、おそらくこの二人のこう言うやり取りは、これからも続いていくのだろうな、と思わせられます。


■3巻でのやり取り
さて、「センセイ(高間)」と「女性」は微妙な関係を続けています。しかし3巻の最終話でふたりの関係には変化が訪れます。女性は高間の家まで来なくとも眠れるようになり、高間は新天地での仕事を打算されます。ここの雲をつかむようなやり取りはもどかしくもあり、二人が経てきた歳月を象徴していてグッときます。
「20年で たんすが作れるくらいになるのかしら」と言う女性に「30年まてば 桐の棺桶にちょうどいいかもな」と答える高間(p.190)。
この台詞は、高間が初めて彼女に発した本音なのかもしれません。棺桶と言うのは、つまり…。
その後のシーンで桐の木が成長しているのを見る限り30年以上は経っていると思いますが、その後ろには朽ち果てたかつての高間家があります。この1ページはほの寂しい印象ですが、さて、高間と女性はどうなったのかな? …と想像を掻き立てられる場面でもあります。


■男と女
さて、三者三様の男女を取り上げてみました。

男と女にははてしない距離があり、飛び越えるか歩み寄るか、はたまた平行線をたどっていくのか、行きつく先は分かりませんが、その道中で構築するふたりの関係は悲しくもあり楽しくもあり面白くもあり、時にドラマチックです。

黒田硫黄の筆力に驚きつつも、この人の視点は一体いくつあるんだ? とオソロシくなります。




今回は「男女」と言う視点で『茄子』を読んでみましたが、もちろんふつーに読んでも面白いです。


(蛇足ながら、個人的には3巻はあまり好きではなく…ケレン味があり過ぎて。現実的な舞台を取り上げてきた2巻と異なり、3巻ではSF的な趣向を凝らした話が多いため『茄子』の魅力がボヤけた印象は拭えない。『茄子』シリーズでなければ面白いのですが。あくまで私の好みなのですが…。)

長くなりましたが、オススメ! なのは間違いないので、まだ読んでいない方はぜひ。

では。


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いちげき 1~2巻 松本次郎 レビュー

今年もよろしくお願いいたします。

今年の抱負と言ってはアレですが、コンスタントに記事を上げていきたいと思っています(初心者かよ)。
あと、もっと面白い文章を書けるように精進いたします。


では、今年一発めのレビューです。








時は幕末―大政奉還後、江戸幕府との武力決着を望む薩摩藩は幕府を挑発すべく「御用盗」なる武装集団を結成、「攘夷の資金集め」を名目に江戸の商家を襲わせていた。薩摩藩と幕府の大規模な武力衝突を避けるべく、勝海舟は「対御用盗」特殊戦闘部隊「一撃必殺隊」の戦闘員を農村の力自慢から選抜する。刀の握り方も知らない若者たちだったが、その比類無き身体能力と新選組仕込みの実戦剣術により、めきめきと実力をつけていく。
そして初陣の夜、一撃必殺隊の面々は自慢の剛剣により御用盗を次々と斬り倒していったが……!?


『侍』たちの血みどろの戦いを描いた作品。

幕末だけど舞台は江戸(東京)。京都じゃない所が面白い。
農民たちが侍として鍛えられ、言われるままに人を殺めていく。かつては憎んでいた侍に自分がなり、往来で鷹揚に振る舞うと言う逆転現象や、グループ内での軋轢、人を殺した経験の弊害なども描かれています。

松本次郎はアクションの描き方がカッコいいよね。ポーズの切り取り方がうまいんだろーな。

原作つきと言う事もあって、かなり硬質な作風。松本次郎特有のキメキメな作風は抑えられており、読みやすいです。

まだまだ2巻でもこれから…って感じなので、次巻が待ち遠しいです。

オススメ!!


では。


<松本次郎の他作品レビュー>
★女子攻兵 1巻 レビュー★



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