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血と暴力の国 コ―マック・マッカーシー レビュー



言わずと知れた「ノーカントリー」という映画の原作となった小説。

私は映画を観てから小説を読んだのだけど、頭の中で映画のあのシーン、このシーンがはっきりと思い浮かびました。
特にシュガー。シュガーはもうあのビジュアルでしか想像できない。小説が先だったらどういうビジュアルを思い浮かべたのかな~。その辺が少し残念ではありますが。

読点(、)を挟まない短いセンテンスと、台詞にカッコがついていない特徴的な文章は初見では少しとっつきにくいですが、テンポ良く展開するストーリーにグイグイと引きこまれます。一気読み間違いなし。
また、キャラクターの心理描写をせずにアイテムや背景描写を書きこむタイプなので、かなり乾いた感じの読み心地になっており、題材とも合わさりどこまでも突き放した冷たい作品になっています。

解説という点では単行本の最後の「訳者あとがき」を読めば充分だと思います。
シュガーのあのボンヤリとした奇妙な雰囲気、台詞の意味など、あとがきによって理解が深まります。

そもそもこの逃亡劇は、最初のあの選択がなければ始まらなかったということ。
父とは交わらなかったと語るベル保安官が、物語の最後に語る夢の意味。

この辺りは解説を読んでハッとさせられました。


人がポンポン死ぬ(しかも描写はメチャそっけない)のでその辺が苦手な人はけっこう怖いかもしれませんが、
コ―マック・マッカーシーを読もうとする時点でそういう人はいないか(笑)。

小説(解説を読まずに)→映画→小説再読(今度は解説まで読む)ってのが贅沢な楽しみ方かな~と思います。

オススメ。


では。


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