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脚本家はパソコンが苦手なのか? ダブルフェイスを観た。

ダブルフェイス ~潜入捜査編・偽装警察編~ [DVD]ダブルフェイス ~潜入捜査編・偽装警察編~ [DVD]
(2013/05/03)
西島秀俊、香川照之 他

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巷で話題だった『ダブルフェイス』を見終わった。今更。
2002年制作の香港映画をリメイクした作品。そっちは観ていないので比較できないが、いろいろレビューを探してみるものの、おおむね好評らしく…。そうか、そうなのか。

ストーリーとしては、ヤクザの組に潜入している捜査官と、警察に潜入しているヤクザ、二人の男の確執やら対決やらを描いた物語。

最初は面白いと思って観てたんだけど……。観ていくうちに突っ込み所がものすごく多いことが分かってきて、しまいにはストーリーに集中できないくらいだった。
以下、いくつか挙げます。笑

1.パソコンの設定が初期すぎ
西島秀俊扮する潜入捜査官のデータは、警視正のみ管理しているという設定からして無理があるんだけど(おおもとのデータベースなりあるはず。バックアップとかさ…)、そのデータを管理してるパソコンが簡単すぎないか?パスワード入れただけであっさりデータ見れるし、データ消去もクリック一つでカンタン。っておい、らくらくホンじゃないんだから!!

2.エレベーターにこだわりすぎ
『潜入捜査編』で、西島と警視正が密会しているということがヤクザにバレて、組員が裏切り者は血祭りじゃーとばかりに密会現場を急襲、というシーンで、西島はどうにかこうにか逃げるんだけど、警視正はかたくなにエレベーターで逃げようとする。そしてそのあとはお察しの通り。……西島についていけよ……と思った人は私だけじゃないはず。なぜそんなにエレベーターにこだわったんだ、角野卓三。
『偽装警察編』のラスト、ついに西島と香川が対決。と思ったら香川の部下が来て、西島ピンチ、というシーン。香川を盾にして西島が逃げようとするんだけど、やっぱりそこでもエレベーター。屋上から逃げようとするもんだからエレベーターもなかなか来ない。香川を盾にしつつ、全部のボタンを押して……いつ来るかないつ来るかな……ってこのシーンいるのか?そしてやっと来たと思ったら……。そしてエレベーターが足に引っかかって云々のシーンが既視感。これってあの映画のパク……。

3.爆発とか銃撃戦とか
思わず制作年を確認してしまった。だって『潜入捜査編』のラスト、こちらに向かって歩いてくる西島の後ろで車がドカーンと爆発するシーン。えっ何十年前?
こういう表現まだアリなの?本気でギャグに見えた。せめて弟分の死体くらい引っ張り出してあげようよ……。
あと銃撃戦のシーン。日本の警察ってこんな簡単に発砲していいのか?ここもギャグに見えた。

4.女優が蚊帳の外すぎ
西島には和久井映見、香川には蒼井優という感じで、それぞれヒロインポジションがいたのだけど、ほとんど蚊帳の外。蒼井優はそこそこ重要な役どころになりそうだったのに、わりとアッサリ流されていた。べつにこれ、お偉いさんの娘じゃなくても良かったのでは。そして香川の心を揺るがすには少々若すぎる。っていうか香川がオッサンすぎ?
和久井映見もあんまり西島と絡みがない割に恋愛っぽいシーンがあり、唐突すぎて浮いていた。一回くらい寝たら良かったんじゃね?(ゲス顔)

5.バレたら終了…ホントかぁ?
潜入捜査官だから「バレたら終わり」なんだけど、その辺のハラハラ感がまったく感じられなかった。レビューの中で『アウトレイジ』を引き合いに出している感想もあったのだけど、あれと比べてしまうのは違うんではないかと。だって『アウトレイジ』のヤクザはおっかないけど、『ダブルフェイス』のヤクザは怖くなさそうだもん。小日向文世はハマり役だと思ったんだけど、彼の怖さを引き出せていなかった。もっと、突発的な暴力とか、怒鳴り声とかあってもよさそうなのに。西島も6年ヤクザやってた割に上品だしな。ヤク吸って、コクリ…と頷いてるくらいしかしてないし。『レザボア・ドッグス』のティム・ロスみたいにえげつない言葉づかいを練習するとかしたら良かったんじゃ。


潜入捜査官にほとほと嫌気が差している西島にはいい弟分がいて、刑事としてカタギになりたい香川は署内で嫌われている…っていうのが皮肉だった。
その辺は意地悪に描けていたと思える。が、やはりなー。日本映画はジメッとしたものが非常にうまいので、この映画も無駄にアクションなど入れず、悲惨な男たちがもがく様をシツコク追ってほしかった。

そんな感じで観ていた私の救いが和久井映見の喪服姿だった。
これが見れただけで満足です。美しかった。


では。

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