ヨミコミ!

漫画のレビューしてます。青年漫画、BLが中心。成年漫画やアニメ感想なども。

終わった漫画家 1巻 福満しげゆき レビュー



才能が 枯渇しました。

情熱を失いながらも、どうにかこうにか仕事をしている漫画家が「どーせ廃業なら…せめて結婚しよう」と思い立つところから物語が始まります。

女性アシスタントを雇い、合法的に結婚に持ち込む作戦を実行。
募集をかけ、やって来たのはカワイイ女の子。喜ぶ漫画家ですが…
実はこの女の子も、「小規模な玉の輿に乗りたい」という不純な動機で応募してきたのでした。

結果的に需要と供給が一致しているわけですが、もちろんお互い不純な動機と自覚しているので、思惑を知る由もなく。
妙に噛み合っているのか噛み合っていないのか分からない現場がスタート。

と、そんな二人の間に、純粋に漫画家を目指す女子高生がアシスタントとして現れます。

情熱はあるが技術が追いついていない女子高生と、情熱は失ったが技術を持つ漫画家。
とあるきっかけで、女子高生がネームを描き、漫画家が絵を描いて一つの作品を仕上げることになります。

賞に引っかかることはないだろうが、女子高生の才能を試す意味で一応原稿を送ってみよう、名前は玉の輿女子で、という感じで応募した漫画が、まさかの受賞…という所で1巻は終わってました。


主人公も、玉の輿を狙う女子もダメダメ人間なんですが、その独白がめちゃくちゃ面白いんですよね。
「うわ~! これ以上考えると危ない!」とか、「よし! 帰って寝よう!!」のシーンは笑いました。
椅子クンクンとか、アシスタントを雇うまでのシミュレーションも最高。

特に面白かったのは、漫画家の貯金額を聞いた玉の輿女子のシーン。
「あ~ん♡ ちょ ちょ 貯金♡」
ヒドイ。面白すぎ。最高です。

三角関係のようなそうでないような感じですが、福満しげゆき漫画なので、普通のハーレムにはならないと思います。笑

情熱を失った漫画家がどうなるのか? 玉の輿は狙えるのか?
受賞した漫画はどうなるのか?

気になる~!
続き気になる~!


ところで「ゾンビ取りガール」の続きはもう出ないのかな?


では。

<福満しげゆきの他作品のレビュー一覧>

「僕の小規模な生活」1巻レビューはこちら。

「僕の小規模な生活」5巻のレビューはこちら。

「僕の小規模な生活」6巻のレビューはこちら。

「生活」1巻のレビューはこちら。

「生活」【完全版】レビューはこちら。

「やっぱり心の旅だよ」レビューはこちら。

「カワイコちゃんを2度見る」レビューはこちら。

「まだ旅立ってもいないのに」レビューはこちら。

うちの妻ってどうでしょう? 1巻 レビュー

うちの妻ってどうでしょう? 3巻 レビュー

うちの妻ってどうでしょう? 6巻 レビュー

推しが武道館いってくれたら死ぬ 1~3巻 平尾アウリ レビュー







舞菜は 生きてることが わたしへのファンサだから

岡山県で活動するマイナー地下アイドル【ChamJam】の内気で人見知りな人気最下位メンバー【舞菜】に人生すべてを捧げて応援する熱狂的ファンがいる。収入は推しに貢ぐので、自分は高校時代の赤ジャージ。
愛しすぎてライブ中に鼻血ブーする……伝説の女【えりぴよ】さん!
舞菜が武道館のステージに立つ日まで…えりぴよの全身全霊傾けたドルヲタ活動は続くっ♥♥♥



超おもしれ~!!!
今年一番面白い漫画来たよこれ。

平尾アウリの描く女の子はとにかく可愛い。
今作は、その絵柄のパワーが遺憾なく発揮されており、絵柄×テーマ×平尾アウリ漫画の雰囲気の相乗効果がものすご~くアップしています。

可愛い絵柄でシュールな笑いをガンガンぶち込んでくるスタイルは、前作『まんがの作り方』からもあったけれど、今回はツッコミ役もおり、またキャラが突き抜けているため、ギャグとしても、ストーリー的にもかなり高いレベルに仕上がっています。

とにかくアイドルグループ「ChamJam」メンバーの可愛さよ…。
最年長で活動歴が長い苦労人リーダー・れお、ツリ目クール美少女・空音、底抜けに明るいおバカキャラ・優佳、オトナな雰囲気たっぷりのセクシーお姉さん・眞妃、おっとりもっちり可愛い・ゆめ莉、ロリキャラだけど本当はかなりしっかり者・文、人見知りで自信がない、人気最下位メンバー・舞菜。
ツボを押さえたキャラ揃いで、推しキャラを探すのも楽しい。私は断然眞妃推し‼

主人公・えりぴよが舞菜の熱狂的ファンで、かなりアブナイレベルなんですが、実は舞菜もひそかにえりぴよの事が好きなんですね。
でも面白いのが、えりぴよはあくまでヲタとしての立ち位置を守っていること。個人的に仲良くなろうとかそういう事は思っていない。
アイドル外の活動をしている舞菜とは話せないと思ったり、同じ電車に乗ってしまったら車両を変えるなど、えりぴよはめちゃくちゃストイックにヲタの立場を守っている。
むしろ、アイドルである舞菜の方がアイドルとヲタの関係を越えたいと思っているんです。

百合要素もあり、ギャグもふんだんにある中、上記のような冷静な視点が時折垣間見える点が、この作品の魅力です。

専門用語もバンバン出てきたりしますが、門外漢でも問題なく読めます。ニュアンスで分かるやつばっかりだしね。

アイドルでなくとも、何か大好きなものに情熱を傾けたことがある人ならば、キャラたちに共感しきること請け合い。
かなりハマると思います!

間違いなくオススメ!!


では。


★まんがの作り方 1巻 レビュー★

★まんがの作り方 2巻 レビュー★

★まんがの作り方 4巻 レビュー★

怖い、カワイイ? やっぱり怖い! ゴールデンゴールド1~3巻 堀尾省太 レビュー







ええっ 『刻刻』アニメ化だって~!? 観ねば。楽しみ。

瀬戸内海に浮かぶ寧島で暮らす中学生の少女・早坂琉花が見つけた奇妙な置物。その正体は“フクノカミ”だった。
どうやら富と繁栄をもたらすフクノカミではあるものの、ただ単純に良いことばかりを起こしてくれるわけではなく、琉花のばーちゃんは人が変わったように金のことばかり口にするようになったり、果ては島民の経営者を巻き込んで寧島を強化する会を発足したりと急に身辺が変わり出す。そして、フクノカミは寧島で生まれ育った住民には置物には見えず、人に見えている様子。もともと島外出身の琉花は奇妙なフクノカミと同居しつつ、東京からやってきた小説家とともにフクノカミの謎にじわじわ迫っていく
……という感じのお話。

とにかく、微妙~に微妙~に、じわじわと周りの人が変わっていく怖さ。この描き方が怖い。
よく知っている人たちが、急に人が変わったような言動を繰り返したり、自分にしか本当の姿が見えていないため、どれだけ訴えても聞き入れてもらえない疎外感。しかも、主人公・琉花は中学生のため、自分ひとりでできる事なんて限界があるわけで、なんとも無力な所がもどかしい。

そして、フクノカミを招き入れてしまったのは、ほかならぬ琉花なんですよね。片思いしている同級生が大阪の高校に進学してしまうことを知り、絶望していたところにフクノカミを発見し、もののついでという感じで、同級生を引き止めるためにフクノカミにお願いをしてしまう。この時にはまさかこんなことにまでなるとは夢にも思っていなかったのに、事態はあれよあれよと言う間に発展していく。

フクノカミにはいなくなってほしいのに、同級生には大阪に行ってほしくない。大きな事態の前にでも、やはり個人の願いを優先してしまう人間の欲深さ、身勝手さというのも真正面から描いていて、まあ、普通はこうなるよね、と思いつつ読みました。

前作『刻刻』でもそうでしたが、堀尾省太はどこにでもいるフツーの人を徹底的に描きますね。その徹底ぶりがものすごい。特別にヒーローっぽくなるわけでもなく、フツーに、その辺にいそうな人を描くのがうまい。カッコつけた台詞がまったく出てこないのが良いですよね~。

特に今回は「「欲」が前面に出ている作品なので、人の多面性といいますか、まったくの善でも悪でもなく、という人間がたくさん出てくるので、堀尾省太の描写力がいかんなく発揮されているのでは。

フクノカミのビジュアルにも注目。最初見たときはものすごく怖い…気持ち悪い…と思うんですが、三巻くらいになってくると時々「こいつカワイくね?」って思える瞬間があったりして。琉花もそんな感じなんですかね。三巻の琉花の想像シーンとかカワイイですし。
いつの間にか読者もフクノカミに魅入られている…!?笑


これは本当に面白いです。ぜひ。

では。

喰う寝るふたり 住むふたり 1~3巻 レビュー

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喰う寝るふたり 住むふたり 3 (ゼノンコミックス)喰う寝るふたり 住むふたり 3 (ゼノンコミックス)
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ふたりで過ごす ゆるやかな日常。

交際10年、同棲8年目。恋人以上、夫婦未満の男女の物語―――

同棲が長くて夫婦のようだけど、結婚はまだしていない、周囲から突っ込まれるのもいつもの事…というカップルの、日常のいろいろな出来事を描く作品です。

この作品の最大の特徴が、ひとつの出来事を「彼氏目線」「彼女目線」ふたつの視点から描いているところ。カップル間の出来事をザッピング形式で見せているため、ひとつの視点からでは分かりにくい男女の機微がよく表現できています。

なかには別にふたつの視点から描かなくてもいい話もあったりしますが(笑)、これは面白いです。

特にセックスの話は良かったですね。踏み込みにくいビミョーな話題こそ、ザッピング形式が活きてくる。

あと、3巻の親友が結婚する話も良かった。女同士の友情の揺れ動きの描写がすごく真摯で、あー分かるなーと読みました。

ゆったり読みたい漫画です。おすすめ。


では。

買っちまったぜ、アレを……。 「うちの妻ってどうでしょう?」 6巻 レビュー

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★1巻のレビューはこちら★

★3巻のレビューはこちら★

5巻では次男も誕生し、ますます「人間だらけ」になった福満家。福満自身は「不安……モヤモヤ……足元グラグラ……」状態ばかりですが、普通に見れば幸せな家庭を築いているんじゃないかと思います。

そして、今回……ついに……『アレ』を買います!!

って表紙見ればモロバレなんですけどね。


今回は愚痴ネタが少な目で、妻ネタが多め。特に156話の夫婦の会話がすごく面白かったです。
あと、壁紙で揉めたときのケンカシーンも笑いました。福満の八の字は全然意味ない!!笑

あとがきも依然として長~いです。次巻で終わり?みたいな事をほのめかしていたのですが……どうなるんだろ?
とにもかくにも、次も楽しみです。


では。


<福満しげゆきの他作品のレビュー一覧>

「僕の小規模な生活」1巻レビューはこちら。

「僕の小規模な生活」5巻のレビューはこちら。

「僕の小規模な生活」6巻のレビューはこちら。

「生活」1巻のレビューはこちら。

「生活」【完全版】レビューはこちら。

「やっぱり心の旅だよ」レビューはこちら。

「カワイコちゃんを2度見る」レビューはこちら。

「まだ旅立ってもいないのに」レビューはこちら。
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